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てくてく図鑑

AREA2

善通寺 誕生院(西院)


金銅錫杖頭

こんどうしゃくじょうとう

解説

「錫杖」とは僧侶が持つことを許された「十八物」のひとつで、法会や儀式の梵唄作法において欠かせない法具であった。また、毒蛇や害虫から身を守るため、あるいは来意を告げる用具として杖のさきに装着して使用された。
この錫杖は、弘法大師が入唐の際に師・恵果より授かったと伝えるもので、裏表に阿弥陀像や四天王像など計10体の尊像があらわされている。銅製の鋳造で、表面には鍍金を施す。光背の透かし彫りや四天王像の鎧にみられる意匠など、細部にいたるまで入念なつくりで、中国唐時代の金工品の中でも出色の出来栄えを示している。

指定区分

国宝

構造

銅鋳製鍍金・総高27.0cm

年代

中国・唐時代

所在地

香川県善通寺市善通寺町3-3-1(宝物館)