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てくてく図鑑

AREA6

甲山寺


甲山寺

こうやまじ

解説

四国八十八ヶ所霊場第74番札所。本尊に薬師如来像をおまつりし、境内の洞穴には毘沙門天像を安置する。
寺伝によると、平安時代初期、弘法大師は善通寺と曼荼羅寺の間に伽藍を建立する霊地を探していたという。あるとき、甲山を歩いていると、麓の岩窟から老翁の姿をした聖者が現れ、「この地に寺を建立すれば、私がいつまでも守護しよう」と告げた。弘法大師は感激し、毘沙門天の石像を刻んで岩穴におまつりしたという。
その後、弘法大師は嵯峨天皇の勅を受け、溜池「満濃池」の修築工事の別当に任命された。大師は甲山の岩窟で修築工事の成功を祈願し、薬師如来像を刻んで修法した。すると大師を慕って数万の人々が集まり、わずか三ヶ月で工事を完成させたという。朝廷からこの功績を称えられ、報賞を与えられた弘法大師はそれを甲山寺の建立にあて、先の薬師如来像を本尊としてまつったといわれている。
なお、本堂のとなり、客殿の5室の襖には現代書家・岡本光平が大書した『飛白雲龍図』や『般若心経曼荼羅』が奉納されている。

指定区分

構造

年代

所在地

香川県善通寺市弘田町1765-1