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てくてく図鑑

AREA5

出釈迦寺


出釈迦寺

しゅっしゃかじ

解説

四国八十八ヶ所霊場第73番札所。我拝師山の山裾に位置し、院号を「我拝師山求聞持院」と号する。これは、弘法大師が虚空蔵菩薩の真言を100万回唱える「求聞持法」を修めたことに由来する。本尊は弘法大師の作と伝わる釈迦如来像であり、虚空蔵菩薩像も安置されている。
寺伝によれば、弘法大師が「真魚(まお)」と呼ばれていた7歳のとき、この我拝師山で修業をつみ、「私は仏門に入り多くの人を救いたい。この願いが叶うのなら釈迦如来よ、姿を現したまえ。もし叶わぬなら一命を捨てて諸仏にこの身を捧げる」と、断崖絶壁から身を投げた。すると釈迦如来が天女を連れて現れ、幼い大師は天女に抱きとめられて崖の上に返されたという。
弘法大師は四国霊場をつくる際、再び我拝師山に登った。山頂にて釈迦如来の尊像を自ら刻み、寺を建立してこれを出釈迦寺と名づけた。今から300年ほど前まではこの山頂「捨身ヶ嶽禅定」が札所であったが、現在は出釈迦寺の「奥の院」となっている。なお、境内南側にある捨身ヶ嶽遥拝所から祈願することで、奥の院を参拝したのと同じご利益があるとされている。

指定区分

構造

年代

所在地

香川県善通寺市吉原町1091