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てくてく図鑑

AREA2

善通寺 誕生院(西院)


如意輪観音坐像

にょいりんかんのんざぞう

解説

意のままに珍宝を出す如意宝珠と、煩悩を打ち砕く法輪の力をもって人々を救う「如意輪観音菩薩」。その像は経典によって二臂(2本の腕)、四臂、六臂、十臂、十二臂など像容に違いがあるが、日本では二臂と六臂が多い。
本像は六臂で、片膝を立てて座す。本来持つはずの如意宝珠と法輪は亡失している。木造で、目には玉眼をほどこし、表面は朱漆を塗って金箔仕上げとしている。梳きあげた髪の彫法やひねった腰のモデリングの確かさなどは鎌倉時代様式のもつ写実的な感覚に近いが、頬の肉どりなどにはやや硬さがみられることから、その製作は鎌倉時代様式を範とした江戸時代初期と考えられる。

指定区分

構造

木造・像高92.0cm

年代

江戸時代

所在地

香川県善通寺市善通寺町3-3-1(宝物館)