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てくてく図鑑

AREA2

善通寺 誕生院(西院)


吉祥天立像

きっしょうてんりゅうぞう

解説

「吉祥天」は、インド神話に登場するヴィシュヌ神の妃・ラクシュミーが仏教にとりいれられて成立した尊格である。福徳を司る女天として信仰をあつめた。
本像は、カヤと思われる一材から頭体のほぼ全容を彫出しており、当初は表面に彩色がほどこされていたと思われる。奥行きのある体躯、厳しさをたたえた表情や衣に表された渦文などには平安時代初期の様式要素が認められる。しかし、誇張を抑えた各部の彫法や、体に比べて頭部を小さくつくるプロポーションなどを勘案すると、10世紀末〜11世紀前半の製作と考えられる。

指定区分

重要文化財

構造

木造・像高135.7cm

年代

平安時代

所在地

香川県善通寺市善通寺町3-3-1(宝物館)