てくてく図鑑
善通寺 誕生院(西院)
えんまどう
解説
閻魔堂には、閻魔王を中心とした十王と、二体の倶生神、奪衣婆の計13体が安置され、最前列にはすべてを見通す檀拏幢と人間の業を量る業秤が置かれている。十王とは、中国の道教思想の冥界観が仏教に取り入れられたもので、死者はこの王たちの前で計10回の裁きを受けるとされている。像は、台座に記された墨書から、宝永2年(1705)に仏師・北川運長によって製作されたことがわかる。運長は、善通寺の現本尊・薬師如来坐像も手掛けた京都の仏師である。
また現在の建物は昭和33年(1958)の再建であるが、建立当初は伽藍(東院)に建てられていたことが古絵図からわかっている。
指定区分
登録有形文化財
構造
ー
年代
昭和時代・昭和33年(1958)
所在地
香川県善通寺市善通寺町3-3-1