てくてく図鑑
善通寺 誕生院(西院)
いちじいちぶつほけきょう じょぼん
解説
経文の一字ずつに対応する形で仏像を描く「経仏交書経」の遺品。他に類例がなく、極めて珍しい形式の経巻である。文字は上品な和様の楷書体で書かれ、描かれた仏坐像も簡略な筆致ながらおおらかで、書風・作風から平安時代中期頃の製作と考えられる。また、(後補ではあるが)巻頭には紺紙に金銀泥で、影現する釈迦如来と弘法大師を描いたいわゆる「善通寺御影」の一種が付されている。
指定区分
国宝
構造
紙本著色墨書・縦29.4cm、全長2124.2cm
年代
平安時代
所在地
香川県善通寺市善通寺町3-3-1(宝物館)