LIST

てくてく図鑑

AREA2

善通寺 誕生院(西院)


五大明王像

ごだいみょうおうぞう

解説

近年まで護摩堂に安置されていた不動、降三世、軍荼利、大威徳、金剛夜叉の五体の明王像。 「明王」は、すべての仏の中心である大日如来にかわり、煩悩にとらわれる衆生を屈服させてでも救うといわれる。そのため尊容は忿怒の表情で、各種の法具・武器を執る。 本像は、ヒノキ材を用いた寄木造で、現在は古色を呈するが、眼・地髪部・髭や光背・台座等を彩色するほかは素地仕上げとしている。不動明王像の像底や各像の台座裏の墨書から、丸亀・眞光寺の隆道法印が千手観音護摩供一万坐の成就の折に今来久兵衛矩貞に造らせたことがわかる。作者の矩貞は、江戸時代に大阪を中心に活躍した仏師で、大阪・太平寺弘法大師像などが知られる。なお、眞光寺旧蔵の本像が善通寺に伝来した経緯は不明。

指定区分

構造

年代

所在地

香川県善通寺市善通寺町3-3-1(宝物館)