てくてく図鑑
善通寺 誕生院(西院)
あみだにょらいりゅうぞう
解説
来迎印を結んで立つ阿弥陀如来像。目鼻の造作が大きく、あどけない幼児のような表情が印象的である。前後合わせの外型に銅を流し込んだムクの鋳造で、背面下部に陰刻銘があり、佐伯氏の奉納により延慶3年(1310)に製作されたことがわかる。「佐伯氏」は弘法大師空海の出身氏族で、その子孫が造立に関わった可能性がある。
指定区分
ー
構造
銅造・像高59.2cm
年代
鎌倉時代・延慶3年(1310)
所在地
香川県善通寺市善通寺町3-3-1(宝物館)