てくてく図鑑
善通寺 誕生院(西院)
じぞうぼさつりゅうぞう
解説
「おじぞうさん」として親しまれる地蔵菩薩は、釈迦の入滅後、弥勒仏による救済までの56億7000万年間に、六道を輪廻する衆生を救うほとけである。
本像は、ヒノキ材の一木造。誇張のない均整のとれた頭体と各部のバランス、緩やかな面構成、そして穏やかな表情や柔らかい衣の質感の表現などは、平安時代後期を代表する仏師・定朝が確立した「和様彫刻」の系譜に連なるものである。製作時期はその形式化が進む11世紀末〜12世紀初頭と考えられる。
指定区分
重要文化財
構造
木造・像高116.0cm
年代
平安時代
所在地
香川県善通寺市善通寺町3-3-1(宝物館)